大島紬に魅了されました。


今日は大島紬の緻密さについて。

複雑な柄構成を成す大島紬。まず2枚目お写真にあるようなデザイン画を忠実に描き、点(かすり)で柄を表現するための設計図を起こします。

設計図に基づき糸の種類や長さなどを計算し、準備。かすりをつくるために糸を糊で固め、締機(しめばた)を使って点となる部分を綿糸で締め、防染(染まらないように)します。

大島紬の代表的な染色方法が泥染です。(一部製品を除く)泥染は、はじめに車輪梅と呼ばれる木の煎出液で20回ほど染め、その後泥田で揉みこむことで化学反応を起こします。これらを繰り返すことで深みのある色となります。

染色した後、締機で締めた部分を解くと点か現れます。これらの糸を用いて順序通り点を合わせて織ることにより柄となります。なんと、初めの工程から完成までおおよそ一年。

これ本当に驚いたんですけど、糸に段階ごとで染色をさせ、織れば柄がちゃんと出るように計算されているのです。

目と指が勝負ですね。年輩の方が作業されていたのも凄いと思いました。


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